犬の子宮蓄膿症の手術

症状の記載
手術ので取り除いたの部分の画像は、勇気がいるので・・
獣医さん候補の方々には、参考までに
記録として掲載します。

我が家の10歳の女の子はシェパード
避妊をしてなかったら、案の定・・・・子宮蓄膿症の手術
高齢で、体も大きいので、獣医さん3人での手術となりました。

経過は良好でよかったです。

摘出したブイ

 

 

 

 

子宮蓄膿症とは
●特徴
子宮内膜が細菌に感染することにより炎症を起こし子宮内腔に膿がたまる病気。不妊手術をしていない中高齢の犬で、未経産または出産経験があってもその後長く出産していない犬がなりやすいです。
●原因
排卵後には体が「妊娠・出産の準備」をするために黄体ホルモンが分泌され、子宮内膜の増殖を促します。子宮内膜が分厚くなることにより、子宮の壁に嚢胞性増殖(のうほうせいぞうしょく)が起こり、子宮内膜が水膨れしたようになります。
犬の膣粘膜は通常弱酸性で細菌の侵入を防いでいますが、嚢胞性増殖が起こるとアルカリ性に傾き、細菌感染しやすくなります。その状態で外陰部から大腸菌やブドウ球菌、サルモネラ菌が入ると、子宮内でそれらの細菌が増殖して炎症を起こし、膿汁が貯まってしまいます。
人間は妊娠しなかった場合黄体はすぐに消滅しますが、犬の場合は妊娠していなくても黄体ホルモンの分泌は約2ヶ月間続きます。そのため、子宮蓄膿症は黄体ホルモンの分泌が活発になる発情後の1~3ヶ月後に多く起こります。また、人間の場合は増殖した子宮内膜ははがれて排出され(このときの出血が月経)、月経のたびに新しい内膜ができますが、犬にはこのような子宮粘膜の更新がないことも子宮蓄膿症の原因のひとつと考えられています。
●症状
<1期>子宮内膜が腫れて子宮壁に子宮腺の過形成ができるが、その他の体の異変はまだみられない。
<2期>子宮腺から粘液が分泌されて子宮内に貯まってくる。外陰部から少量のおりものが出る。食欲不振になることもある。
<3期>子宮内膜に嚢胞性増殖がおこり、膿がたまってきて子宮内膜炎が起こる。子宮がだんだん膨らんできて外陰部からクリーム色の膿状のおりものが出る。元気がなくなり、食欲不振になる。
<4期>子宮内膜炎が進行して膿汁が腹腔内に漏れ、腎機能を低下させたり致死性腹膜炎を起こしたりする。腎機能が低下することにより、水分吸収が阻害されて体内の水分が尿としてどんどん排出され脱水症状になり、その分水分を補おうとするために多飲多尿になる。そのほかには嘔吐や食欲減退、脱毛、脱水などがみられ、治療が遅れると多機能不全となり死に至る。
●治療
軽度の場合は抗生剤とホルモン治療が施されますが、再発することが多いので、一番よいのは子宮と卵巣を摘出することです。
☆卵巣腫瘍
●特徴
卵巣の様々な細胞から腫瘍が発生しますが、その中でも一番多くて約半数を占めるのが顆粒膜細胞腫(かりゅうまくさいぼうしゅ)で、転移することもあります。
●症状
ほとんど無症状なため、不妊手術などの開腹手術時に初めて発見されることがほとんどですが、発情周期が不規則になったり、発情がなくなったり、脱毛したりすることもあります。
●治療
卵巣及び子宮の摘出手術 乳腺腫瘍
(有限会社エムエスグループ(MS GROUP Inc.) のHPより抜粋させていただきました)